旅行前に知っておくとより奄美大島を楽しめる!?方言&訛り言葉の使い方ガイド3選
奄美大島は、その美しい自然や豊かな文化が魅力の観光地ですが、現地の方言に触れることで一層旅の楽しみが広がります。この記事では、奄美方言の歴史や特徴を探りつつ、地元の人々とのコミュニケーションの大切さを紹介します。
さらに、旅行者が覚えておくと謎の発言や看板の表記を理解しやすくなって便利な基本的な方言や、シーン別での使い方についても触れています。これにより、地元のお店でのやりとりや、方言を活かして体験を楽しむ際に役立つ情報が得られることでしょう。
奄美大島を訪れる前に、方言を学ぶことで、地元の人々との距離を縮めるだけでなく、旅全体がより充実したものになることは間違いありません。このガイドを通じて、奄美の魅力をさらに深く理解し、心に残る思い出を作りましょう。
奄美大島の方言の魅力
奄美大島は、沖縄と日本本土の間に位置する美しい島で、独自の文化と歴史を持っています。その文化の一部として奄美方言が存在し、現地の人々にとっては大切なアイデンティティの要素となっています。奄美方言は、独自の発音や語彙、表現方法を有しており、これを理解することで奄美大島の魅力をさらに深く味わうことが可能です。
1. はげー、ばーど!
「禿げ」でも「鳥(bird)」でもありません。感嘆句のようなもので、標準語で言うなら「わぁ、なんてこと」とか「あらまぁ」みたいな感じの意味合いになります。英語なら「Oh,my God」ですかね。
奄美で生活していると、かなり頻繁に聞く機会がある言葉です。何かに驚いた時とかに使います。「ばーど」は良くない意味を表すと説明されていることもありますが、奄美大島にずっと住んでるおじいちゃんに聞いても「ほーん、がしな?(そうなの?)」くらいの感じだったので気にしてないようです。
久しぶりに会った甥っ子が大きくなってて「はげー、ばーど!」
夏の日差しが暑すぎて「はげー、ばーど!」
誕生日にサプライズプレゼントされて「はげー、ばーど!」
ちなみに亜種のような言葉として「はげはげっ!」とか「ばーどばーど!」っていう人もいます。
観光の際の活用例としては、、、うーん、奄美大島に滞在中に、島の人が「はげー…」と言ったらすかさず『ばーど!』と大きな声で言ってみてください。きっとその場が笑顔で包まれますよ。
もちろん、そのまま驚いた時の感嘆句としてご自身が使ってみるのもOKです。その場合もきっと周囲は笑顔になってくれるでしょう。
2. うがみんしょーらん
「うがみんしょーらん」は「こんにちわ」です。特に朝、昼、夜関係なしに使えます。
挨拶はコミュニケーションの基本!とはいえ、当然「こんにちわ」で通じますし、お世話になる宿の受付の方やお店のスタッフさんが全員、奄美出身で方言がわかるとは言えないでしょう。
頭の片隅に入れておいて、「うがみんしょーらん」と言われることがあれば返す、くらいでOKです。筆者の感覚だと、日常で使ってるのは集落のおばあちゃんとかくらいかな、と。基本的で大事な方言ではありますが、現在の奄美大島の日常で多く使われているわけではないように感じます。
3. いもーれ いもーりよ
「ようこそ、いらっしゃい」が「いもーれ」、「またね」が「いもーりよ」です。「いもーりよ」は「また、いもーりよ」なんて言い回しになるときも多いです。
なんとびっくり、奄美大島方言には「さようなら」に該当する言葉がないんですね。だから別れの時には「また来てね」という意味で「いもーりよ」となるそうです。なんかちょっと素敵ですね。
観光の際に、自分たちから使う機会は少ないかもしれませんが、この言葉を目にしたり耳にしたりする機会には、歓迎されているんだな、よく思ってくれているんだな、と感じてください。
まとめ
多くの地域でそうだと思いますが、方言は標準語と全然違う言葉みたいでおもしろいですよね。奄美で全ての言葉を方言にしてしまうと、それこそ方言を知る人以外にはほとんど伝わらなくなって暗号か外国語のようになってしまいます。
現在は観光客や移住者、転勤で来られる方も増え、ほとんど使われなくなってきている方言ですが、簡単な単語ならすぐに覚えられますし、現地の人とのコミュニケーションの時に活用できれば、きっと喜んでくれるでしょう。
現地の人に限らず、知っておけば豆知識として旅行時の同伴者に自慢できるかもしれません。少なくとも話しのタネにはできそうです。興味を持たれた方は、他の言葉も勉強されてみるのもおもしろいかもしれません。